昔から日本の室内装飾では「影」をデザインとして取り入れるという、独特の美意識がありました。
このsukashiは、そうした日本人の繊細な感性にインスピレーションを受けて誕生した、ステンレス一枚で成形されたテーブルです。
天板にあしらわれた「日本の伝統模様」は、光を受けることで床面に美しい影を映し出し、静かな時間と空間に彩りを加えます。
それはまるで、自然のリズムや四季の移ろいに寄り添うように変化する、影のアート作品のようです。
主張しすぎず、さりげなく存在感を放つこの影は、日本人が古来から大切にしてきた「控えめさ」や「奥ゆかしさ」といった精神性を映し出しているかのようでもあります。
天板の模様には「麻の葉模様」が用いられています。
六角の星型や、六角形が単独または連続して並ぶ幾何学模様で、魔除けの意味を持つ三角形の集合体でもあります。
その形が「麻の葉」に似ていることから、この名がつけられ、連続しているものは「麻の葉つなぎ」や「麻の葉くずし」とも呼ばれます。
麻は成長が非常に早く、わずか4ヶ月で4メートル近くにまで伸びる生命力を持つ植物です。
まっすぐに育ち、強靭で折れにくい性質を持つ麻のように、健やかに育ってほしいという願いを込め、麻の葉模様は古くから赤ちゃんの産着にも多く使われてきました。
このsukashiには、そんな伝統と願いが織り込まれており、見た目の美しさだけでなく、静かで深い意味を持ったデザインとして成立しています。
光と影、素材と模様、そして歴史と精神性が融合したこのテーブルは、空間に品格と詩情を添える存在となるでしょう。