日本の伝統模様と高度な金属加工技術を融合させて生まれたランプ『ranma l』は、静かな存在感と強い個性を併せ持つ照明作品です。
その構造は、正十二面体を基に設計されており、各面には「麻の葉」「胡麻」「紗菱」といった古くから伝わる日本の伝統模様が丁寧に施されています。
本体には厚さ1mmのスチール板を使用し、1枚の金属を丹念に折り曲げて構成することで、均整の取れたフォルムが完成しています。その一面一面に、レーザーカッターを用いて緻密な模様を刻み込むという、精度の高い加工が施されています。
このプロセスには、長年日本のものづくりを支えてきた職人の技術と情熱、そしてプライドが凝縮されています。
中央の光源から放たれる柔らかな光は、精緻にカットされた模様を通して屈折し、複雑に重なり合う陰影となって空間全体に広がります。
その光と影の美しいコントラストは、まるで時間がゆっくりと流れ出すような、静謐で奥行きある雰囲気を演出します。
製作を担当した浅田製作所の高い加工技術と、伝統と革新の融合から生まれたこのランプは、単なる照明器具を超えて、空間に詩的な美しさと意味をもたらすオブジェのような存在です。