過度な装飾をなくすことにより、背面からアーム部分にかけて張られた「着物」の存在感が際立つ椅子です。
奥行のあるシートが、ソファのようなゆったりとした座り心地を実現しました。
ワンアームチェアとアームレスチェアをつなげることにより、ベンチのような使い方もできます。
日本の祭りで使われる「御神輿」からインスピレーションを得てデザインされた椅子で、伝統と現代の融合を表現しています。
Japan Society 貯蔵作品
実際に使用した際、イスの正面はテーブルで隠れてしまい、意外にも見られにくい背面こそが視覚的な主役になることがあります。
このmikoshiでは、普段目に入りやすい背中のデザインに着目し、福岡県の伝統工芸品「博多織」を大胆に使用しました。
後ろ姿の美しさに配慮した設計であり、見る人の心にも残る印象的な背面構成となっています。
複数脚を並べた際には、柄が緻密に揃うように計算されており、それが不思議な一体感と秩序を空間にもたらします。
このような繊細な仕立てには、日本製品がもつ「裏側や背面にも美しさを求めるこだわり」が凝縮されています。
目立たない部分にも真心を込め、どの角度から見ても美しい椅子として、mikoshiは誕生しました。